Product Concept
Imaju
音楽活動の中で、まだ Flash が Web で全盛だったころ、ActionScript でいろいろ作って遊ぶのが楽しかった。街に出かけては、足を止めてストリートミュージシャンをよく眺めていた。私は鍵盤楽器だったから、もう少し音を厚くしたら見せ方も変わる、表現も広がるのにと思いながら見ていた。
そのうち、ブラウザでできることが日々増え、インターネットという世界も急速に広がった。そこで線がつながった。足りない楽器を補えて、しかも低コストで使える媒体はないか、と。
個人で楽しめるものは次々とアプリで登場し、ゲームセンターにも溢れ返っていた。DAW も PC の高速化に伴い、かつてはプロ機器でしかできなかったことが自宅でもできるようになってきた。ネット上のプロダクトも、収益化を促す魅力的な広告が増え、個人がマネタイズできる環境も爆発的に広がった。
環境が整い、誰もが収益化というゴールを目指す。しかしふと思った。結果を料理することに長けた時代にはなったが、卵を生む親がいなければ、卵を調理しても他の料理を引き立てるか、ゆで卵としていただくか——それしか結果にならないのではないか、と。
プログラミングへの興味と、求められる音楽的なツールの不足を感じ、私はふと、ブラウザで自分で作ることはできないかと考えた。今なさそうで、しかも必要なものを埋めたい。そして何より、自分から生み出す結果で誰かが感動することへの喜びを知っていた。金銭を得る前に、まず目的として持ち合わせていなければならないもの——私はそれだと思う。
そうして生まれたのが、この Imaju だ。人ができることは、まだまだ残されていると、私は思っている。